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Orange Juice-filled Bottle Near Tray With Orange Fruits

好きな野菜や果物を選んでオリジナルが作れると人気の手作り酵素ジュース

でも、作り方がイマイチ分からない、衛生面が気になるという理由でなかなか踏み出せない人も多いのでは?
酵素ジュースは、手順や保存方法を知れば誰でも簡単に、安心して挑戦できますよ。
今回は酵素ジュースを作る上での3つのポイントとともに、おすすめのレシピや酵素ジュースを紹介します。
自分にピッタリの酵素ジュースを見つけたい人はぜひ読んでくださいね。

酵素ジュースとは

酵素ジュースとは、季節の野菜や果物を砂糖で漬け込み、かき混ぜたり保温したりすることで発酵させるものです。
野菜や果物に生息する酵母菌が、砂糖をエサにして二酸化炭素やアルコールを作ります。酵母菌はパンやビール、納豆などの発酵食品でよく耳にしますよね。(※発酵食品について詳しくはこちらの参考文献

Assorted Fruits On White Surface

酵母とは、植物や果物に棲む目に見えない微生物のことで、水や土の中、植物や果実など様々なところに棲んでいます。
名前の通り酵素の母親的な存在で、たくさんの酵素を作り出すのが特徴です。
酵母が発酵していく段階で、酵素が発生して増えていき、酵素をたっぷり含んだ酵素ジュースが出来上がるというわけです。

酵素ジュースを作るメリット

まず、酵素を摂ること自体のメリットとして、

★少量でたくさんの栄養素を補える
★発酵食品を摂ることで腸内環境が整えられる
★酵素が食べ物の消化吸収を助ける

という点が挙げられます。普段の食事が偏っている人には頼もしい味方ですね。
腸内環境が整えられたり、消化吸収が良くなれば、体全体に効率よく栄養が行き渡り疲れにくい体や美肌効果も期待できるのです。

さらに、酵素ジュースのメリットとしては

★市販の酵素ジュースより安価
★好みの食材を発酵させることができる
★添加物の心配がない

という点が挙げられます。
手作りの酵素ジュースは、費用や目的(誰が飲むのか、どのような味にしたいのかなど)に合わせて微調整できます。そこが手作りならではの最大のメリットですね。

スーパーに売られている野菜や果物は、時期や天候によって異なるので量や価格などその時々に合わせた食材をチョイスできるのも特徴です。
また、何が入っているか中身がハッキリしてるので安心して飲めますね。

酵素ジュースのウワサあれこれ

ここまで手作り酵素ジュースとは何かということとメリットについて確認してきました。
さて、次は皆さんが一度は耳にしたことがあるであろう手作り酵素ジュースのウワサについて取り上げてみます。
気になるウワサについてハッキリさせた後、具体的な酵素ジュースの作り方を見ていきましょう。

酵素ジュースは腐る!?

酵素ジュースの失敗例として、発酵しているのか腐っているのかわからないということがあります。これは発酵と腐敗が同じ分解という働きをし、見分けにくいために起こってしまいます。
発酵と腐敗を比較したとき、発酵は分解していく過程でアルコールや乳酸が生成され、腐敗はアンモニアや硫化水素が生成されます。発酵と腐敗は、私たちにとって美味しいものなのか、害になるものなのかという基準で分けられているのです。

酵素ジュースが腐っている場合
×アンモニアや硫化水素特有のツンと鼻をつくような刺激臭がする。
×舐めると舌にひびくほどの酸っぱい味がする
×表面に膜が張っている

ニオイ、色、味で腐敗しているかどうか判断できます。
ただし、材料によってニオイが強く、判断しづらいこともあります。腐った酵素ジュースを誤って飲んでしまうということを防ぐために、初めての場合はニオイの差が分かりやすい果物のみを入れるのがオススメです。

手の常在菌を混ぜる!?

酵素ジュースを手作りした場合、ぬか漬けのように素手で混ぜることで手の常在菌がなじみ、オリジナルの酵素ができるという説があります。
そこでふと疑問に感じるのは、「手の常在菌を口に入れるものに入れても問題はないのか」ということ。
素手で混ぜた場合の酵素ジュースの危険について、このような意見があります。

「フルーツ酵素を手で混ぜると腐りませんか?」というお問い合わせをいただきました。
ずばり、まさに腐敗します!

そのため、日本フルーツ酵素協会では、素手での撹拌(かくはん)を禁じています。
それは例えきちんと手指洗浄をしたとしても、爪の間にいる黄色ブドウ球菌や雑菌が撹拌の際に混入し、結果として腐敗による食中毒や健康被害を防ぐためです。

参照:素手での撹拌は危険です!
一般社団法人日本フルーツ酵素協会Facebookより引用

この黄色ブドウ球菌は耳の穴や鼻の穴に潜んでおり、触ることで手に付着します。手洗いをすることで手のひらや指の黄色ブドウ球菌は落ちますが、爪の間に入った黄色ブドウ球菌を殺菌することは難しいと言われています。
そのため、健康被害を防ぐために素手で酵素ジュースを混ぜるということは避けた方が良さそうです。
酵素ジュースを混ぜる際は、使い切りの手袋や木べらを使いましょう。

酵素ジュースを作る時のポイント

手作り酵素ジュースをつくる時のポイントは3つあります。

白砂糖を使用する

酵素を発生・増殖させる酵母菌は砂糖をエサにします。酵素ジュースに入れる砂糖は白砂糖が最適です。

白砂糖を使った方が良い理由

・発酵が素早いから
・不純物が少なく異常な発酵を防げるから
・浸透圧が高く、成分を壊さずにエキスを引き出すから
・まろやかな味に仕上がるから

白砂糖より黒砂糖やてんさい糖を使った方がいいのではないかという声もありますが、不純物が多く浸透もしづらいため、異常な発酵をしたり発酵しきれず腐ってしまう恐れがあります。
素早く確実に発酵するために白砂糖を使用しましょう。

適温で発酵・保管する

酵素は温度が高すぎても低すぎても発酵が始まりません。室温が20~25度の、直射日光が当たらない場所で保管します。
夏場に室温が高くなる場合、留守中のみ冷蔵庫に移しましょう。冷蔵庫に置いている間発酵は止まるため、帰宅後元の場所へ戻してくださいね。
反対に気温が下がる冬場は、暖かい部屋に置く、布などのカバーをかぶせる、コタツで温めて調整するのも一つの手です。

定期的に混ぜる

酵素ジュースに入れた砂糖を溶かし発酵を促すため、定期的に混ぜるのが大切です。
最初の1~2週間は1日1~2回、それ以降は1日1回を目安に混ぜましょう。

酵素ジュース作りの基本的な材料・手順

ここからは実践編。実際の酵素ジュースをつくるときの大まかな流れを説明します。

用意する道具・材料

★3~5Lの密封できる漬け込み容器(ビンなど)×1
★酵素エキスを保存する容器(ビンなど)×1
★酵素エキスをこすための目の細かいザルやネット×1
★混ぜる用の道具(木べらなど)×1
★お好みの果物(野菜でもいいが、初心者は果物のみ入れるのがオススメ)×1kg
★白砂糖×1.1kg

下準備

用意する果物は、素材に含まれる酵素の量が多くなる旬の野菜を選びましょう。できるだけ無農薬が好ましいですが、揃えるのが難しい場合は重曹を溶かした水で洗い流しましょう。
特に気にならないという人は水で軽く洗い流すだけでもOKです。皮ごと食べられる果物は皮付きのまま洗ってください。

Woman Slicing Gourd

次に、用意した容器を熱湯で洗い消毒します。容器の内側に水分が残らないよう1日かけて乾かしましょう。
同様に果物も乾かしたら、傷んだり汚れが目立つ部分は取り除いておくとスムーズに仕込みができます。

仕込み

白砂糖は1.1kg中100gを最後のフタとして使うので残します。砂糖の量に驚くと思いますが、砂糖が少なすぎるとカビが生える原因になってしまうので、ためらわず1.1kgを使い切ってくださいね。
2cmほどの大きさに果物をスライスしたら、切った食材と白砂糖を交互に詰めていきます。スライスする大きさは容器に入るだいだいのサイズで良いです。
容器の上部分まで届いたら、残しておいた100gの白砂糖でフタをしましょう。

仕込み後の発酵まで

仕込み後、水分が出てきたら、手袋をはめた手や木べらで容器の底からまんべんなく混ぜましょう。

発酵から完成までの目安期間

夏場⇒1~3日で発酵、1週間で完成
冬場⇒7~10日で発酵、2週間で完成

表面が白く泡立ってくると発酵のサインです。
ただし、時期や食材によっては発酵しても泡が出ない場合もあります。特に気温が低い冬場や春・秋の食材は泡が出づらいので、液体が濁っているかをたよりに発酵を見極めましょう。

Two Clear Glass Jars of Oils on Wooden Plank

発酵が始まると、フタを開けるとポンと音が鳴るようになり、ガスによって容器内の気圧が高い状態が続きます。1日2回ほどフタを開けてガスを抜きましょう。毎日混ぜる際にフタを開けるタイミングで良いです。
フタを開けたり毎日混ぜたりすることはアルコール発酵を防ぐことにもつながります。
外出などで開けるのが難しくなる場合は、密封しないようにガーゼでフタをしたりパッキンを取ったりして防ぎましょう。

発酵後

漬け込んでいる食材が縮んできたら、ザルやネットで食材をこして酵素エキスを抽出し完成です。保存用の容器に移したり10倍に薄めて飲んだりしてください。
保存容器に移した後も酵素は発酵を続けるので、フタを密閉にせず緩めに閉めましょう。常温で保存する場合は虫がはいらないよう注意してください。
発酵しすぎると酵素ジュースがアルコールやお酢になってしまうので、様子を見ながら冷蔵庫に保管しましょう。

Shallow Focus Photography of Yellow Lemon Near Glass Mason Jar and Glass Decanter

酵素ジュースの状態は保存環境によって異なるので、はっきりとした賞味期限は決まっていません。ただし、酵素は元々日持ちがしにくい成分であり、さらに手作り酵素は無添加なので完成したらできるだけ早めに飲み切りましょう。

酵素ジュースのレシピ

ここからはオススメの手作り酵素ジュースレシピを紹介します。

レモン酵素ジュース
レシピレモン
参照:レモン酵素ジュース
材料…基本的な材料+レモン×7個

栄養価の高いレモンの皮はそのまま輪切りにして入れましょう。すっきりさわやかな味に仕上がるので夏にピッタリの酵素ジュースです。

りんご酵素ジュース
レシピりんご
参照:林檎の酵素ジュース
材料…基本的な材料+リンゴ×4~5個

りんごの皮をむき、芯を取り除きます。身を軽くスライスし、むいた皮も一緒に混ぜ合わせましょう。徐々に発酵し上品な味わいになります。傷んだりんごを酵素ジュースにする人も多いようです。

梅酵素ジュース
レシピ梅
参照:人気検索で1位♥️梅酵素ジュースづくり
材料…基本的な材料+梅×1kg

青梅の場合はたっぷりの水に1時間以上浸し、手でしっかり揉み合わせます。完熟梅を使う場合は優しく洗い、半日ほど風通しの良いところで干しましょう。どちらもつまようじや竹串でへたを取ってください。

柚子酵素ジュース
レシピ柚子
参照:柚子酵素ジュース
材料…基本的な材料+柚子×1kg

柚子も梅と同じようにへたを取ってから混ぜ合わせます。皮ごと細かく刻んでもいいですし、1/4サイズにカットして使ってもOKです。柚子の香りには気持ちをリフレッシュさせる効果があるので、ほっと一息つきたい時にピッタリです。

いちご酵素ジュース
レシピいちご
参照:イチゴの酵素ジュース
材料…基本的な材料+いちご×1kg

いちごのへたを取って半分にカットするだけの簡単レシピ。いちごの甘さに子供も喜びそう。甘すぎる場合は水や炭酸割りで薄めて飲めるのが酵素のいいところですね。

食材と白砂糖は1:1.1の比率で入れます。1kg揃えるのが難しい場合は500g用意するなどして調整してみましょう。食材は組み合わせることもできるので、手元にある食材や好みの食材で作ってみてください。

手作り酵素ジュースのデメリット

ポイントをおさえれば誰でも簡単に作れる手作り酵素ですが、「毎日混ぜるのが面倒」「白砂糖がたくさん入っていて心配」と感じた人もいるのではないでしょうか。手作り酵素ジュースには次のようなデメリットがあります。

手作り酵素ジュースのデメリット
×準備や仕込みに手間がかかる
×食材の種類に限りがある
×白砂糖がたくさん入っている
×定期的な管理が必要
×うまく発酵しないケースがある
×発酵が進むまでの期間は飲めない

このようなデメリットを避けたい人には、市販の酵素ジュースがオススメです。市販の酵素ドリンクの中には、味の種類が豊富なものや安く購入できるもの、砂糖なしのタイプもあるんです。

おすすめ酵素ジュース

人気の酵素ジュースを集めてみました。味や価格が続けやすいものを紹介します。

価格と糖質重視ならベルタ酵素ドリンク、添加物と味の種類を重視するなら優光泉、より多くの成分から補いたいならコンブチャクレンズがオススメです。
どれも続けやすい味なので、間食の代わりにしたりリセットしたい日に飲んだりしてもいいですね。食事の置き換えダイエットにもピッタリです。

酵素ドリンクの最新ランキングが知りたい方はこちら↓

酵素ジュースで内側から輝く女性へ!

Woman Wearing White Top

酵素ジュースのメリットや作り方についてわかっていただけましたか?
酵素ジュースのポイントは次の通りです。

  • 酵素ジュースは好みの食材を発酵でき添加物の心配がない。
  • 腐敗しているかどうかはニオイ、色、味で判断する。
  • 最初は発酵と腐敗のニオイの差がわかりやすい果物のみを入れる。
  • 衛生面を考えると素手で混ぜるのは避けたほうが良い。
  • 酵素ジュースを作るときのポイントは3つ。
    ①白砂糖を使う
    ②室温20~25度で直射日光を避けて保管する
    ③発酵までの期間は1日1回以上を目安に混ぜる

酵素ジュースは続けて飲むことで体が整えられ変化を感じやすいので、自分好みの酵素ジュースを選んでくださいね。

毎日の生活に酵素ジュースをプラスして、内側から輝く女性になってくださいね。

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