「発酵商品は体にいい」と言われており、発酵食品や酵素ドリンクはダイエット効果にもその有用性が期待されています。
しかし、発酵食品や酵素ドリンクには取り扱いを間違えると起きる副作用があります。
その副作用や有用性についても詳しくみていきましょう!
酵素ドリンクの効果と副作用
どういった効果があり、副作用が起こりるのか。
酵素ドリンクでの効果と副作用から簡単に見てみましょう。
効果
- 乳酸菌による整腸効果
- 腸内環境の働き向上
- 腸内環境改善での疲労回復向上効果
- ポリフェノールでの脂肪分解効果
- 新陳代謝向上効果
腸内環境の正常化や、腸内フローラを整えて適切な休養を与えてデトックス・新陳代謝向上効率を上げる効果が期待できます。
含まれる成分によっては脂肪を分解するポリフェノールなどが含まれているものもあります。
副作用やデメリット
- 腹痛
- 下痢・軟便
- 吐き気・嘔吐
- 食物アレルギー
- カロリー過多
個人差があるものでは、成分によるアレルギー反応も考えられます。
酵素液に使われている材料にはナッツ類や海藻、果物など多くのものが含まれていることも多いです。
食物アレルギーを持っている場合は、こうした材料についてもチェックしておくようにしましょう。
それ以外では自作での衛生面や保管・管理の面で、毒性が発生する恐れがあります。
自作紅茶キノコ(コンブチャ)の腐敗でできた毒性で、腹痛や嘔吐を起こすケースも過去には報告されました。
また、酵素ドリンクの原材料がフルーツの場合は、摂取カロリー過多になる可能性がありますので注意しましょう。
果物は水分・ビタミンC・カリウム・食物繊維の補給に役立ちますが、過剰に摂取すると果糖の過剰摂取により中性脂肪の増大や肥満をきたすおそれがあります。食べすぎに注意しましょう。りんご半分・バナナ1本・いちご16粒が約80kcalに相当します。缶詰の果物は糖分の高いシロップにつけてある分、さらに高エネルギーとなります。
発酵と腐敗の違いを知ろう
そもそも、発酵と腐敗とは何が違うのでしょうか?
牛乳を発酵させたチーズやヨーグルトは食べられますね。
しかし、牛乳が腐敗した固形物を食用するのは腹痛などの症状に見舞われる恐れがあります。
何か違いがあるのでしょうか。
発酵
発酵は、有用菌や微生物による分解で食物や水分、糖が分解されることで行われます。
体内での働きを助けて、体に良い効果をもたらしてくれます。
身近な発酵食品だと、納豆菌で作られる納豆、乳酸菌で作られるヨーグルトなどがありますね。
糖とのアルコール発酵はお酒を造るときにも使われています。
腐敗
腐敗は腐敗菌・微生物などによる分解で食物などが分解されて発生します。
酸化・腐敗したものには、毒素や悪臭のもとになるアミンやスカトール等の成分が増加します。
カビ毒などの発生で、人間が食用するのには向かない状態になる状態を指します。
熱を加えることによって毒性を回避できるケースもありますが、解毒できないものもあります。
違いは有用性
さて、実は腐敗も発酵もできる工程は同じなのです。
有用菌による分解で、人間にとって良い結果を生むものを発酵。
腐敗菌などによる分解で、人間が利用するのに向かない状態を腐敗と呼びます。
酵素ドリンクにおけるアレルギー体質以外の副作用には、この腐敗による毒性が関係しています。
ここに注意!衛生環境注意ポイント
腐敗と発酵は紙一重ということがわかりましたね。
発酵になるのか、腐敗になるのはそこで働いている菌や微生物によって変わります。
腐敗菌を繁殖させないように衛生的に保ち、管理することが大事なんですね。
自作酵素ドリンクと市販の酵素ドリンクの場合で、衛生的に危険な扱いをご紹介します!
自作
酵素ジュースや紅茶キノコなどは家庭でも作ることができる酵素ドリンクとして人気です。
しかし適切な取り扱いをしないと、どんな雑菌が繁殖しているかわからない危険なドリンクになってしまいます。
衛生面から考えて、腐敗菌や雑菌が繁殖しやすい状態になる危険なポイントを見ていきましょう。
- 殺菌洗浄していない手で作る。
- 保存容器の消毒を怠る。
- 材料のほこりや汚れを落とさない。
- 開閉パーツ部分など洗浄しにくい保存容器を使う。
- 素手でかき混ぜる。
- 時間が経過し酸化・腐敗の始まった材料で作る。
- 作成後、長く保管に向かない場所に置く。
- 自己判断でレシピの分量を減らす。
▼その理由とは?
保存容器の殺菌消毒や、手・指・爪の間の雑菌(常在菌)、材料に付着しているほこりや汚れなどはきちんと殺菌しておきましょう。
個人差があるので、手の雑菌に何がいるのかや、材料に付着している菌は家庭で有用菌なのかの判断は難しいです。
時間経過してすでに腐敗や酸化が始まっている食材も、その腐敗菌が保存容器の中で大繁殖する恐れがあります。
また、レシピに自己判断で手を加えると、腐敗菌を抑える役割が十分に果たされず、腐りやすくなることがあります。
発酵食品・ドリンクのレシピは正しく把握し、可能であれば専門の監修を受けているレシピを利用してください。
作成後は適切な温度・暗所など保管条件にも注意し、1ヵ月程度を目安にした消費期限で飲み切りましょう。
市販
市販品は作成の時点において、品質の管理、微生物や有用菌株の管理が徹底されているため作成から家庭に届くまでの間に心配する問題はありません。 しかし、家庭に届いた後の取り扱いには注意を行う必要があります。 安全に引用するためには、保管の条件をよく読んで、衛生管理に注意しましょう。
- 開封後に放置し長い期間おいて飲む。
- 劣化しやすい直射日光や日差しの当たる場所に保管する。
- グラスなどに分けず、直飲みなど唾液・体液の混入をする。
▼その理由とは?
開封すると、外の気に触れるため、酸化や変質が始まります。
空気中の微生物・カビが入り込み、中で繁殖してしまう恐れがあります。
直射日光に当たると傷むのが早くなることがあるので、冷暗所での保存がおすすめですね。
また、グラスなどに分けずに直接飲むと瓶に唾液が混じり、そこから雑菌繁殖につながることが考えられます。
すぐに飲み切れない場合は、面倒でもグラスに取り分けて必要な分を飲むようにしましょう。
酵素ドリンクの副作用まとめ
酵素ドリンクの副作用、危険性について解説しました。
40年ほど前に流行った酵素ドリンク、一度廃れてしまった理由は衛生管理の問題が多くありました。
酵素ドリンクを安全に取り入れたいのであれば、アレルギー・衛生管理の点に気を付けて取り入れてみましょう。
【まとめポイント!】
- 腐敗と発酵は紙一重で、その結果で体に良い効果が出ることを発酵という。
- 酵素ドリンクを自作するときは衛生権利を徹底する!
- 素人判断・自己判断で自作酵素ドリンクの作成レシピを変えない。
- 購入したものは飲みきるまでの保管方法や扱いに注意。
上記のポイントに注意して、酵素ドリンクは活用しましょう。
酵素ドリンクは整腸効果に特化しているため、体型キープにはおすすめです。
しかし、すでについている脂肪を運動なしで燃焼はできません。
3㎏以上痩せる目的であれば、しっかり運動を取り入れましょう。
上手く取り入れて腸内環境を整え、運動しながらしっかりダイエットを成功させてくださいね!